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過去,瀬戸内海沿岸にどれくらいの津波被害があったか(第14号)



 この度の未曾有の災害で県民の方も広島県や近県の災害のことが気になら
れたようで,次のようなレファレンスがありました。「過去の南海大震災の
時に瀬戸内海沿岸にどのくらいの津波が来たのか」。
 質問に来られた方は事前に「瀬戸内海・豊後水道沿岸における宝永(1707)
・安政(1854)・昭和(1946)南海道津波の挙動」(『地震』41巻2号)と
いう論文があることを知っておられましたが,残念ながら当館には所蔵のな
い巻号です。この論文については,所蔵している図書館からの文献複写の取
り寄せを御案内し,当館の所蔵資料で参考になるものを探します。
 『日本被害地震総覧<416>-2001』(東京大学出版会,2003)は古来日本
で発生し被害をもたらした地震を網羅した資料です。宝永,安政,昭和に発
生した南海地震のページを見ると,瀬戸内海沿岸の津波被害に関する記述が
あります。
 他に資料がないだろうかと,論文データベースの一つ<国立情報学研究所
論文ナビゲータ CiNii(サイニイ)>で「南海地震 津波」というキーワー
ドで検索すると,「瀬戸内海の歴史南海地震津波について」(『歴史地震』
19巻)が見付かりました。
 該当の巻号を所蔵しているので内容を見てみると,お探しの論文が参考文
献にあり,「瀬戸内海沿岸各地における南海地震津波の津波高推定・観測値」
という表も掲載されていました。質問者の方に見ていただき,この資料で調
べたいことは事足りるということで,文献複写の取寄せは不要となりました。
 何かお探しの資料があって,当館に所蔵がなくてもあきらめないでくださ
い。お調べの内容を御相談くだされば,それに代わる資料がないかを調べて
資料を御紹介するように心掛けています。

(平成23年6月1日発行)