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「コウオウケンカンス」を漢字でどう書くか(第11号)



 「ホンチョウシチジュウニコウ」に「コウオウケンカンス」という言葉が
あるが,どういう字を書くか知りたい。というお問合せをいただきました。
 「コウオウ」は黄色い鶯で,鶯の初鳴きのことを表していると思うが,聞
いた言葉なのでそれ以上のことは分からないとのことでした。
 言葉に関する問いなので,まず国語辞典です。全部で13冊になっている
『日本国語大辞典』(小学館 2001〜2002)で「けんかん」を引いてみると,
たくさんの言葉があります。その中で,「けんかん 目偏に見 目偏に完」は
意味が,「容姿のうるわしいこと,また,声の清らかなさま」とあり,引用に
「(目偏に見)(目偏に完)黄鶯〜」とありました。これらしいと思われますが,
もう少しほかの資料で確認が必要です。
 電話でのお問合せでしたので,ここまでを回答して,時間を頂いて暦の関
係の資料などを調べてみることにしました。
 『こよみ事典』には,「七十二候」が掲載されていますが,「黄鶯」が付
く言葉はありません。七十二候は二十四節気の一つ一つを三等分したもので,
それぞれの季節にふさわしい名をつけたものです。もともとは中国で考えら
れたもので,後に日本の風土に合った七十二候が作られたそうです。『こよ
み事典』で紹介してあるのは,中国渡来のものです。
 『暦を知る事典』,『暦の百科事典』には日本の七十二候が掲載してあり,
「黄鶯(目偏に見)(目偏に完)」がありました。立春の少し後,2月9日から
13日頃のことでした。
 図書館には同じ分野の事典も一つではなく,複数所蔵していますので,見
比べてみることができます。御覧になった事典で見付からなかったようなこ
とについても,ほかの事典には記述があることがありますので,是非,お問
合せください

(平成23年3月1日発行)