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原爆被災状況調査報告書の原本はあるか(第4号)



 今年も8月6日が巡ってきます。
 原爆に関係したレファレンスは,窓口だけでなく,手紙やメールでも寄せ
られます。今回のお尋ねは電話でした。
 被爆後の昭和20年9月から10月にかけて行われた広島市内の学校の原爆被
災状況調査の報告書の原本を探しているが,どこにあるか分かりますか,と
の質問でした。
 原爆関係の基礎資料である『広島原爆戦災誌』に,学校の被災状況が掲載
されているので,この基となった資料ですか,と言うと,違うとのことです。
 詳しく伺うと,学校の被災状況のデータは『原子爆弾災害調査報告集』に,
この調査の動機と経過は『原子爆弾災害調査報告書総括編』に,それぞれ書
かれているが,その基となったものがあるはずだ,という御趣旨でした。
 探しているうちに,『広島・長崎の原爆災害』の「原爆被災の調査・研究
の推移」という項目に「原子爆弾に依る広島戦災医学調査報告」との記述が
あり,これが,お探しの「原本」に当たるのではないかと思い当たりました。
 この本には,「調査報告」従事者の氏名が載っており,その代表格であっ
た山科清氏が遺した資料にこの文献が含まれている可能性があります。
 更に調べると,当館に隣接する広島県立文書館が「山科清関連文書」を所
蔵していることが分かり,そのことをお伝えして,回答としました。

(平成22年8月1日発行)