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14世紀後半の広島湾を描いた絵(第32号)



 「今川了俊が,海田に20日間逗留した後,西広島へ何人かの供を連れて,
干上がった広島湾を歩いていく姿が描かれている絵を,以前見たことがある。
この絵がないだろうか。」という御質問です。
 今川了俊の紀行文を調べてみると,『道行きぶり』に,「晦日は,海田と
かやいふ浦に着きぬ。(略)長月の十九日の有明の月に出でて,潮干の浜を
行くほど,なにとなくおもしろし。」(注1)という文章があります。しか
し,絵となると何をどう調べたらよいのか,即座には見当が付きません。
 そこで,手掛かりを求めてインターネットで検索してみると,広島城編集
・発行『しろうや!広島城』が公開されており,No.22(平成21年12月号)
(注2)掲載の,「潮干の浜をわたる今川了俊(想像図)」が見付かりまし
た。干潟を渡る一行を俯瞰した絵で,カラーのものです。当時(1371年頃)
の広島湾の様子が描かれています。『しろうや!広島城』は,印刷・刊行さ
れたものを保存しています。パソコン画面でなく,こちらを御覧いただくこ
ともできます。
 質問者へお知らせしたところ,この絵に間違いないとのことでした。お探
しの絵を提供できて,ほっとしたところです。

(注1)『新編日本古典文学全集 48 中世日記紀行集』小学館,1994
http://www.hplibra.pref.hiroshima.jp/cgi-bin/Sopcsvis.sh?p_mode=1&g_mode=&=0&kgrn=0&sub=tso&tso=on&nyo=on&ksno=1628084
(注2)
http://www.rijo-castle.jp/rijo/pdf/sirouya22.pdf

(平成24年12月1日発行)