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昭和10年の会社の役員を知りたい(第46号)



  日本で初めてミカンの缶詰を作った会社「加島缶詰」の昭和10年頃の役員
を知りたいというレファレンスがありました。
 『目で見る日本缶詰史』には「現在の姿のミカン缶詰は,昭和三年に広島
県豊田郡大長村の加島正人が初めて製造した」とあり,『広島県農業発達史
2巻』では「昭和二年に製品化して「ロンドン」に輸出」とありました。
 『豊町史』によると,加島缶詰工場は大正14(1925)年に事業開始,昭和
14(1939)年には200名の雇用を越える企業に成長したが,戦後に廃業とのこ
とです。『広島県人名録[昭和10年]』には加島缶詰所の概要が掲載されて
おり,大正14年創業,営業所,電話番号が分かりました。
 しかし,いずれにも会社役員についての記述は見付かりませんでした。
 「国立国会図書館デジタルコレクション」は,インターネット上でデジタ
ル化した資料の画像を公開しています。検索したところ,『広島県会社要覧
昭和15年度版』の内容を閲覧できました。同書には,加島缶詰興業株式会社
の概要が掲載されており,設立が昭和14年ですが,社長が加島正人,電話番
号が加島缶詰所と同じものでした。重役として社長,常務,監査役の名前が
記されていたので,この情報を回答しました。
  当館の資料で回答が完結できなかったことは残念ですが,東京に行かなく
ても国立国会図書館の貴重な資料が利用できる大変便利な時代になりました。
                                                      (調査情報課)

(平成26年2月1日発行)