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厳島神社の算額の奉納者は誰か(第61号)




 「厳島神社にある算額の奉納者が,江戸時代の大阪の数学者である間重富
(はざま・しげとみ)と聞いたが本当か。」との御質問がありました。
 算額とは,数学(和算)の問題と解答を書いた絵馬のことです。『厳島平
成絵馬鑑』に掲載の算額は1点で,カラー図版と解説があります。解説に,
この額面には檜山義況の略伝が書かれているとありますが,奉納者の記載は
ありません。
 檜山義況については,『広島県人名事典:芸備先哲伝』に,江戸時代の暦
数学者で,厳島神社の算額を奉納したのは広島の門人らであることが書かれ
ていました。また,三上義夫の論文「算額雑攷」(『科学史研究』第3号)
には,厳島神社の算額の文面が活字化されており,「間大業」という文字が
見えます。解説には,檜山義況は間重富と交流があったと書かれています。
『日本人名大事典』により間重富は「大業」という字(別名)を持つことが
分かり,算額に書かれている「間大業」は間重富のことだと確認できました。
                           (調査情報課)

(平成27年5月1日発行)