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車牛(くるまうし)にならないように(第64号)




 「広島県には,生まれた牛が牛車を牽くための車牛にならないように祈願
する風習があると聞いた。そのことが分かる資料がないか。」と質問があり
ました。
 『広島県史 民俗編』を見ると,「牛の生産に当たって「大津の車牛に行
きませんように」ととなえ,土公神に抱え参りする風習」があることが記載
されていました。また,同様の記載が『広島県文化財ニュース』第73号にも
ありました。
 「土公神」については,『広島県大百科事典』に「ろっくうさんの名前で
広く知られているかまど神」とあり,『広島県民俗資料 8 民間信仰』に
は「(お)どっくさん,(お)どくうさん,(お)ろっくうさん」などと呼
ばれる「竈,いろり,くど,火伏せなどの神さん」であると書かれています。
 さらに,県内の市町村史誌を調査すると,『上下町史 民俗編』に「かま
どの神,火の神としてロックウさんが多くの家で祀られ」ており,「生まれ
た子牛は抱いてロックウさんに参る。」との記述がありました。     

                            (調査情報課)

(平成27年8月1日発行)